データなので劣化がなく、インターネットでプレス業者に入稿でき、近年のCDプレス用マスターの主流になっています。
DDPとは
DDPデータは複数のファイルからなるファイルのセットで、各ファイルに音楽CDを構成する情報が別々に記述されています。
そのファイルの数は、作成するソフトやCDの内容によって若干異なるのですが、最低でも
1:音楽イメージ(.DAT)
2:識別子(DDPID)
3:ストリーム記述子(DDPMS)
4:サブコード記述子 (PQDESCR)
の4つは必ず含まれます。
加えて通常は
5:CHECKSUM
というファイルがありますが、これは正しくデータが送信できたかを確認するためのファイルです。
6:TEXT.BIN
はマスタリングでCD-TEXTを書き込んだ際に生成されます。
CD-TEXTがないマスターデータの場合は、ありません。
DDPを聴くためには
上記の通り、DDPはwavやmp3といったオーディオファイルとは異なるものです。
ですので、iTunes や Windows Media Player では聴くことができません。
DDPをファイルのまま聴くためには、専用のプレイヤーが必要です。
Steinberg WaveLab 等のマスタリングソフトには、DDPプレイヤーのソフトが同梱されており、マスタリングで出来上がったDDPデータを確認できます。
弊社レコーディングスタジオでは、DDPをクライアントに送付する際、DDPプレイヤーのインストーラーも同梱いたします。
また、マスタリングソフトにてDDPイメージを音楽CDとして焼くことで、聴くことができます。
DDPデータの取り扱い
通常、ファイルセットをフォルダにいれて、ZIP圧縮してプレス業者に送信することが多いように思います。
プレス業者への入稿は業者指定の方法でインターネットにアップロードすれば完了します。
プレス業者によっては、DDPを構成するファイルの一つ一つを別々にアップロードして入稿する形もあるようです。
プレスではDDPデータによりエラーが出ると、即納期の遅延につながりますので、入稿規定やデータ作成ガイドなどをよく読み、間違いなく入稿するようにしましょう。