日本でも非常に人気のあるSM58ですが、その人気ゆえに偽造品も出回っているようです。
今回は偽造品と思われるSM58を入手しましたので、本物との違いを写真も交えてレポートします。
SM58とは
SHURE社によって1960年代に発売されて以来、世界中で圧倒的なロングセラーを続けるダイナミックマイク。日本では俗に「ゴッパ」「ゴッパー」「ゴーハチ」などと呼ばれている。
指向性は単一指向特性で、ボーカル用として用いられる事が多く、近接効果を計算した周波数特性となっている上、少々のことでは壊れないので、ライブ用のマイクとして重宝される。
スイッチ付きモデル、スイッチ無しモデル(S)、ケーブル無しモデル(LC)、ケーブル付きモデル(CN)、ヨーロッパ向けモデル(E)など、様々なバリエーションが流通している。
また、80年代まで製造されていたアメリカ製のモデルは、現在ヴィンテージアイテムとして人気がある。
偽造品の特徴
② グリルを開けると、マイクの集音部分側先端に「TA CAUTION」で始まる注意書きのシールがある。英語の内容はこれ以上中を開けると補償が効かなくなるので開けるな、というもの。最後に「ASSEMBLED BY SHURE IN MEXICO」
③ XLRアウトプットのピンが金メッキ
④ マイクケースの袋が本物のものより小さい(マイクがぴったり入るくらいの大きさ)
⑤ マイク下部のコネクタ接続部分近くに、ネジ穴を含め穴が3つ(本物は2つ)
※追記 後日、製造時期によっては穴が3つのものがあることが判明しています。
⑥ グリルを取り付けるねじ山部分が金色で、本物のグリルとはあわない
●穴が3つだったという事は過去にないと思われる(※追記 回答取得後、製造時期によっては穴が3つのものが存在することが判明しています)
●コネクタのピンが金メッキだったという事もないと思われる
●以上より偽造品の可能性が非常に高い
音質に関しては、本物のSM58に比べ若干ハイ上がりな印象でした。
また、偽SM58は壊れやすいとも言われています。
オークションなどでマイクを購入する際にはご注意下さい。
中古の出物が多い、とても丈夫な定番製品ですが、ご心配な方は保証のある正規品新品を購入するメリットを考えてもよいでしょう。