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ミュージシャンのためのレコーディング用語集

レコーディングにまつわる様々な用語について簡単に解説します。
アナログ
アンビエンスマイク
イーキュー
インポート
S/N比
音が固い
音が丸い
オートチューン
オートメーション
かぶり
仮録り
基音
クリック
コーラス
サンプリング
周波数レンジ
ダイナミクス
ダイナミックレンジ
ダブリング
ツーミックス
デジタル
ドンカマ
倍音
バウンス
プラグイン
プリプロダクション/プリプロ
プロツールズ
マイキング
マスタリング
ミックスダウン/ミックス
ライン録音
リージョン
ABCAmb Mic
Analog
AUTO-TUNE
Click
Digital
Dynamics
EQ
Line Recording
Protools
S/N比
1232mix

あ行

アナログ(Analog)
変化が連続的な情報のあり方のこと。デジタルと対比される。

アンビエンスマイク (Amb Mic)
部屋の空気感を録音する為にオフマイクにしてたてられたマイクのこと。
ある種のドラムサウンドのキモ。

イーキュー(EQ)
イコライザのこと。
イコライザは音の周波数帯域別に音量を調整して、音質を変化させるエフェクト。
耳障りなピーク成分を取り除いて自然な音にしたり、ノイズ成分の除去の他、楽器毎に他と被っている周波数帯を切ってオケとなじむように調整、音を明るくしたり暗くしたり軽くしたり重くしたりといった色づけ、音の前後感の調整等、ミックスの最初から最後まで多用される。
特定の帯域の音量を上げることを「ブースト」「突く」、下げることを「カット」「削る」などいう。
EQ

インポート
オーディオファイルをレコーディングソフトに取り込むこと。

S/N比
シグナルとノイズの比。目的の信号に対し、ノイズの分量はどの程度かを表すもの。ノイズが小さい場合をS/Nが高い、S/Nがよい、などという。

音が固い
高音域が多い傾向にある音のこと。

音が丸い
高音域が少ない傾向にある音のこと。

オートチューン (AUTO-TUNE)
有名なピッチ修正ソフト。歌などで音程が微妙にずれているときに、オートチューンを使用してそれを補正することができる。
自然な響きを保って修正出来る限界は半音から全音程度までなので、極端に音程が外れている場合や大きなしゃくりなどは修正出来ない。またシャウト的な歌い方も音程として認識されないので修正出来ない。いわゆるケロケロボイスもこのソフトで作成可能。
メロダインというソフトも同様のソフト。
オートチューン

オートメーション
レコーディングソフトにおいて、時間に対してミックスパラメータを変化させる機能。サビでヴォーカルのボリュームを上げる、Bメロだけギターにディレイをかける、等の処理が可能。
ボリュームオートメーション

か行

かぶり
かぶりとは、特定の楽器を狙ったマイクに別の楽器の音が入ってしまうこと。ドラムのレコーディングで特に問題になる。
例えばスネアのマイクにハイハットの音がかぶってしまっている場合、スネアをの音量を上げると一緒にハイハットの音まで大きくなってしまう。

仮録り
ボーカルなど、メインのトラックを一番最初に仮で録音すること。
レコーディングの順序として一般的なのは、ドラムなどリズム系楽器から録音し歌は最後という順序だが、仮録りをすることでスムーズにレコーディングができる場合がある。

基音
音の音程となる周波数の音。楽器の音には様々な周波数の音が混じっているが、音程を決めるのは基音の周波数である。

クリック (Click)
メトロノームのこと。

コーラス
1、ハモリ。その他メインボーカル以外のバッキングボーカル。
2、曲の1番、2番の「番」という意味。ジャズの人はよくこの使い方をする。
3、エレキギターなどのエフェクター。

さ行

サンプリング
楽器音や自然界の音を録音し、楽曲中の任意のタイミングで鳴らして使用すること。
自然界の音を効果音として使用したり、リズムを一小節だけ録音してループさせ、リズムトラックを作る、などのテクニックがある。シンバルやギターを1音だけ取り出し、逆再生しても面白い。
サンプリングで作った曲
サンプリングで作った曲のトラック画像。切り取られた部分が繰り返し登場する。

周波数レンジ
機器などで取り扱える周波数の幅。人間の耳の周波数レンジは20Hzから20000Hzといわれる。
よってEQなどでもこの範囲が編集可能領域となっている。
この範囲の外の音は超音波といい、人間には聴こえない…‥…はずだったのだが最近のオーディオ界では20000Hz以上の周波数が人が感じる音の良さに影響するという意見もある。

た行

ダイナミクス (Dynamics)
コンプレッサー、リミッター、ゲート、エキスパンダー等のエフェクトをかけること。
EQと並んでミックスの基本になるエフェクトであるが、こちらは時間軸に対する音量調整。
アタックを強調したり、音量をそろえたり、マイクに入ってしまった不要な音を除去したり出来る。
コンプレッサー
Protoolsのコンプレッサー画面

ダイナミックレンジ
音量の範囲のこと。ダイナミックレンジが広いということは、音量の変化が大きいということを意味する。機器などの場合は取り扱える音量の最大値と最小値の差のこと。人間の耳のダイナミックレンジはおよそ120dBといわれる。

ダブリング
同じパートの別テイクを2つのトラックに分けて同時にならすこと。
つまり、一つのパートをユニゾンにすること。
ボーカルなどによく使用される。コーラスエフェクトがかかったようになるが、音像はぼやける。

ツーミックス(2mix)
ミックスダウンしてLとRのステレオトラックにまとめられたレコーディングデータのこと。

デジタル(Digital)
変化が飛び飛びの(連続的ではない)情報のあり方のこと。アナログと対比される。

ドンカマ
ドンカマとは「ドンカマチック」と言う商品名の略称された呼び方で、
かつてのマルチレコーディングで使用されたリズム・ボックスのこと。
転じて現在でもレコーディング時のクリックは「ドンカマ」と呼ばれることがある。

は行

倍音
基音の倍数の周波数の音のこと。楽器の音には様々な周波数の音が混じっているが、楽器の音色を決めるのは倍音である。

バウンス
レコーディングソフトに録音してある音を、一般機器で再生可能な形式の2mixとして書き出すこと。

プラグイン
レコーディングソフト上でのエフェクターのこと。

プリプロダクション
レコーディングの本番を想定したリハーサルのこと。「プリプロ」と略されることも。

Protools
1. 業界標準レコーディングソフト。専用のカードをパソコンに挿して使用する。
データ処理はCPUではなくカード上で行われる。レコーディングソフトとしてはかなり高価なもの。
2. マシントラブルのこと。転じて「不幸は突然やってくる」という意味。

ま行

マイキング
マイクをたてること。マイクと音源との距離、角度、部屋の中の場所によって音質が変化するので、それを考えてマイクをセッティングする。 オンマイクとは音源のすぐ近くに、オフマイクとは音源から距離をとってマイクをセッティングすること。 ドラムのマイキング

マスタリング
ミックスダウンが完了した2mixを、音質や音量を調整して仕上げること。
通常アルバム単位で行い、曲単位で音質調整や曲間の無音時間の調整によって、複数の2mixを一つのアルバム作品としてまとめる作業。

ミックスダウン
楽器別に録音したたくさんのトラックを、2つのスピーカーで再生する為の2つのトラックにまとめる作業。単に「ミックス」と呼ばれることが多い。

ら行

ライン録音(Line Recording)
電子楽器の音を録音するときに、スピーカーを鳴らさずに楽器の出力信号を直接録音すること。
直接とはいえダイレクトボックスは使用する場合が多い。ベース、キーボードなどに使用される録音方法。

リージョン
レコーディングソフト上でのオーディオファイルの編集単位。
1回のレコーディングによって1トラックに付き1リージョンが作成される。
リージョンを任意の位置で切り貼りしたり、時間移動することによって、演奏ミスを修正したり別テイクを組み合わせてベストテイクを作成することができる。