DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)は、パソコン上で動くレコーディングソフト。
録音、編集、ミックス(マスタリング)まで、このソフトのみで可能。
現代のレコーディングは、このDAWを使用し、パソコンで行うのが主流。
1.DAWの情報処理
DAWの情報処理方法には2種類ある。
専用のDSP上で処理するタイプ
パソコンのCPUとは別に、外付け(もしくはPCのスロットに内蔵する)のDAW専用CPU(DSP)をパソコンに接続し、そのDSPでDAWソフトを動かす。
パソコンのCPUに依存せずに多くのことを処理でき、大規模かつ強靭なシステム構築が可能
例)ProTools HD シリーズ
パソコンのCPUで処理するタイプ
通常のパソコンソフトのように、DAWをパソコンのCPUで処理する。 性能はパソコンのパワーに依存する。
例)Cubase等
2.各メーカーから出ているDAW
Cubase
Protools
SONAR
Logic
Digital Performer
Garage Band
基本的にはどれもオーディオの録音、編集、MIDI打ち込みなど一通りのことは可能。
操作性や細かい機能には違いがあり、どれも使いこなすにはある程度の熟練が必要。
3.Protoolsについて
プロ用録音スタジオのスタンダードはProTools と言われている。
これはProToolsの安定性、およびソフトを揃えておくことによるスタジオ間のセッション互換性のため。
また、確かにProtoolsはオーディオ編集においては使いやすい特徴を持つ。
PrpToolsは一昔前までインターフェースなどのハードウェアもセットで販売し、パソコンのシステム要件を厳格に定めることによって、システムの安定性を供給してきた。
現在はパソコンやソフトも性能が上がり、CPUベースのProTools以外のソフトも非常に性能が上がっている。
宅録用途、作曲用途であれば、ProToolsにこだわる必要はない。
しかし、共同制作者がいるなら、ソフトはその人と揃えたほうが便利である。
4.DAW以前のレコーディング
パソコンでレコーディングするようになったのはごく最近で、それ以前はマルチトラックレコーダー(MTR)というもので録音していた。
録音媒体はテープなど。
現在のDAWも概念的には先人の作り上げてきた録音方法を元にして作られており、ユーザーインターフェースのデザインなどはアナログ機器を踏襲したものが多い。